ママの治療

IgE抗体は上がり続け、とうとう下がりました!(血液検査の結果)

■IgE抗体下がると、アトピーやアレルギーは軽くなる

漢方治療では、半年に1回の血液検査があります。


これは、アレルギーを起こす素因がある人ほど高い値になるIgE抗体の値を見るためです。


アレルギーが快方に向かうのは、それまで上がり続けたIgE抗体が、ガタンと下がった時の事を言います。


IgE抗体が下がる=アレルギーを起こす素因が下がることなので、結果的にアトピーやアレルギー(鼻炎、目の結膜炎など)の不快な症状が軽くなるんです。


アレルギーとは関係ないですが、内科でもあるので、中性脂肪やコレステロールなんかも診てもらえます。


食べすぎですね・・とか、油っぽい食事は控えるように言われることもあります。


半年に一回の血液検査は、健康チェックの機会にもなっています。



■IgE抗体は約3年上がり続けて、やがて下がります!

IgE抗体の推移です。

表を見ると分かるように、初診(2013年7月)からどんどん上がっていきました。


その間、発熱、体のかゆみ、リンパ液が出てジュクジュクする、湿疹が出る、爪がはがれる、体がピリピリ痛んで夜も眠れないといった症状を繰り返していました。


一番つらい熱がある期間は4ヶ月くらいでしたが、その後も1年~1年半くらいでしょうか。


よくなったり悪くなったりしながらも、足の裏以外のいろんな部位に不快な症状が続きました。


精神的にも経済的にも、ほんとうにつらかったです。


治るの?いつ?いつまでこんな状態なの?お金は続くのか不安だらけでした。


ほんと、少しずつよくなってはいるんですけどね。


私の場合、治療を開始して約3年後(2016年6月)にとうとう、ガタンとIgE抗体が下がりました。


この時、『ほら!下がったよ。よく頑張ったね』と先生がおっしゃいました。


これほど、うれしいことはなかったです。


あの時、治療をやめなくてよかった、耐えてよかったって思えた瞬間でした。


2015年の年始に引越しをしたのですが、寝込まずに荷造りをして引越しできたので、徐々に軽くなってはいました。


体のかゆみや赤み、傷はあるものの、微熱とヘルペスによる体の痛み、湿疹もいつの間にか消え去っていたことを記憶しています。


顔や首の赤みも、範囲が徐々に小さくなってきます。


象のようにざらざらしていた肌はかゆみを我慢せずかいて、皮膚が剥がれ落ちて、傷を作り、薬を塗って傷を治す、またかゆくなる、かく・・・それを何度も何度も繰り返しました。


そして、とうとう普通の肌が姿を現すようになりました。


体のかゆみは、今(2017年)手だけを残すことになり、爪がはがれるほどかいていた腕や脚、わきの下、背中、首、おでこ、胸元などなど体は、本当にかゆくなくなったんです。


いつの間にか、ほんと自然に。
そういや、かかなくなったな~ってある時、気が付くんです。


春や秋で例年なら鼻炎と結膜炎だったのに、去年は軽くなって、今年は鼻水や目のかゆみがほとんどない!ってふと気付くんです。


体感的には、少しずつなんです、ほんと少しずつ。


季節が変わるたびに、すこしよくなったかな?って感じる程度なんです。


その間も良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、いつの間にか良くなる感じです。


私が体感して言える事は、漢方薬を続けながら脱ステロイドをして、免疫を上げると結局最後には、アトピーやアレルギー反応が徐々にす~っと消えていきます。


アトピーやアレルギー症状は世の中に無数にあるアレルギーの原因物質(アレルゲン)と免疫が戦った結果出る、人間にとってはこの上なく不快な症状です。


そして、IgE抗体が高い人ほどアレルギー症状がひどく出ます。


人によっては元々3万もある人もいて、それはその人が持って生まれたものなんでしょうね。


ちなみに成人でアレルギー症状のない人だと、200以下くらいだそうです。


最近は全くアレルギーのない人ってほとんどいないようで、何かしらのアレルギーを持っている人も多いようですが。


ただ3万の人でも、免疫を高めていけばIgE抗体をそれよりも下げることが出来て、アレルギー症状ってずいぶん軽くなるそうです。(先生談)


元々3万ある人が仮に1万以下になったら、1万って普通の人より全然高いですけど、その人にとっては体感的にかなり楽に感じるはずです。


だから、いくつまで下がらないといけないってことではなく、その人の基準で明らかにガタンと下がることが、アレルギー治療には重要なんです。



■なぜ免疫を上げればアレルギー症状が軽くなる?

免疫=病気にかからない力や自然治癒力の意味でも使われますね。


漢方薬は免疫力を上げる薬ですが、簡単に言うと、免疫が上がるとアレルギー症状って軽くなります。


でもなぜ?って私も最初は思いました。


3年半治療してきて、自分なりに分かった事があります。


春先になると花粉症で、鼻水や鼻づまり、目のかゆみで悩まされる人も多いですよね。


スギ花粉を例にしてみます。


スギ花粉って、昔からあるものです。


でも、昔(50年前とか)からこれほど花粉症ってあったのでしょうか?


明治生まれの私の祖父は、生前こう言いました。
『スギ花粉なんて昔から鼻水を出していた子供はいたけれど、ほっておけば治る』と。


そうなんですよね。昔の人は、アレルギーはほっとけば治ることを経験で知っていたんですね。


うるし職人がいつしか、うるしにかぶれなくなるように。


つまりこれは、人間の体が最初はアレルギー症状を起こしていても、そのうち共存できるしくみがあるってことなんです。


でも今は、症状が出るとアレルギーの薬を飲んだりしますよね。


そうすると、一時的に免疫とスギ花粉との戦いをやめさせて、免疫やIgE抗体を下げるんです。


薬が効いている間は鼻水などの不快な症状もないので、楽ですよね。


でも薬を飲まないでいると、また免疫とスギ花粉の戦いがはじまって不快な症状が出てきます。


これは対処療法なので、一時的にアレルギー症状を抑えているだけで、治しているわけではないんです。


根本からアレルギーの治療をしたいと考えるならば、本当につらいことではありますが、ほっておくことなんです。


ほっておくことで、そのうち鼻水や目のかゆみがなくなります。


でも、ここで大きな問題があるんです。


免疫力が下がっていると、なかなかスギ花粉と体(免疫)が共存することは出来ないんです。


時間がかかってしまうんです。


その間、つらい症状を何もせずほっておくのに耐えられなくなる人が、やっぱり多いです。


そして、アレルギー薬を飲んでしまう。


ますます免疫が下がるので、いつまでたっても治らない花粉症になってしまいます。


そんな中、言える事は、免疫を上げてスギ花粉と共存できる体質にすることが、結果的にアレルギー治療になるんです。


その免疫を上げる手伝いをしてくれるのが、私にとっては苦い飲みにくいあの漢方薬だったんです。



アトピーやアレルギーが軽くなった今だから、このあたりがすっと腑に落ちるようになってきました。


アトピーやアレルギーのことは、『アレルギーについて』のカテゴリーでも今後、載せていきますので、興味のある方はのぞいてみてくださいね。


ママの治療日記は、『漢方治療をはじめて3年半、IgE抗体が下がった今思うこと』に続きます・・・