アレルギーについて

アトピーの人が出やすいヘルペスって何?どうして出るの?

疲れたら口元に湿疹、熱を持ってチクチク痛いって経験ありませんか?


アトピーの人は、アトピー自体がかゆみやジュクジュクを起こすので分かりにくいかもしれないですが、ヘルペスも一緒に起こることが多いです。


実際息子は、ヘルペス(カポジ水痘様発疹)で入院したくらいですから、その時はかなりの数のヘルペスが体にいたんでしょうね。


顔には出なかったものの、体中ブツブツだらけで高熱が出ました。


私自身も漢方治療をはじめて1~2年は、チクチクした体の痛みや大量のブツブツに悩まされていました。


今回は、ヘルペスについて私が知ったことや感じたことを書いてみます。



■ヘルペスって何?

ヘルペスウィルスが体の中で増殖することで起こる不快な症状のことです。


昔から『熱のはな』と呼ばれていた皮膚病は、ヘルペスでも単純ヘルペスと分類されます。


最近、ヘルペスっぽいのが出てきた息子のほっぺたです。



痛いそうで、きっとこれも熱のはなだと思います。


もう一つ帯状ヘルペスといって、体の広範囲に帯状になって赤み、湿疹が出るタイプもあります。


単純も帯状もピリピリ、チクチクする痛みを伴います。


熱のはなと言われる単純ヘルペスは、放置しておいても自然に治ることもありますが、帯状ヘルペスの場合は抗ヘルペス剤を使って治療します。


ちなみに息子がかかったカポジ水痘様発疹は、帯状ヘルペスと言うそうです。


帯状ヘルペスは1回かかったらもう一生かからないとも言われていますが、単純ヘルペスは何度でも起こります。


熱のはなは、何度も繰り返す人もいますよね。



■ヘルペスが起こる原因って何?

ヘルペスが起こる原因は、やはり免疫が弱っていることです。


体が疲れたり、ストレスがかかっていると、出やすいですよね。


普段は免疫に抑えられているヘルペスウィルスが、免疫が弱ってきたら増殖するんです。


このヘルペスウィルス、いつもは体の中の神経に潜んでいるそうです。


ウィルスが増殖して暴れだすと、神経にダメージを与えるので痛みが出てきてしまいます。



■ヘルペスウィルスは完全に殺すことはできない

風邪ウィルスやインフルエンザウィルスは感染しても、免疫が退治してしまうんですが、ヘルペスウィルスは違います。


やっかいなことに一度感染すると一生、体に居座ってしまうんです。


排除できないウィルスなので、体の調子がいい時つまり免疫が強い間は神経の中に身を隠し、体が弱ってきて免疫が下がるとまた暴れだすのです。


ヘルペスウィルスは命を脅かすような恐ろしい存在ではないですが、感染力が強いのが特徴です。


子供だと両親と同じ箸を使ったり、キスをすると感染するとも言われています。


息子もきっと、私がうつしたのかなぁ・・と申し訳ない気持ちです。
(ちょっと違いますけど、虫歯菌もうつしてそうです)



■アトピーでヘルペスになるのは免疫が落ちている証拠

アトピーの人がヘルペスになりやすいってことは、免疫が落ちていると言えます。


じゃあなぜアトピーだと免疫が下がるの?って最初、思いました。


私を例にしてお話しますね。


漢方治療をはじめるまで、病院ジプシーでステロイド剤、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤(かゆみどめですね)を使ってアトピーやアレルギーを治療してきました。


これらの薬は対処療法で、出た不快な症状を抑えてしまうものです。


アトピーやアレルギーの不快な症状は、免疫がアレルゲンと戦っていて、体の中からアレルゲンを排除しようとしているんです。


これがアトピーやアレルギーの正体です。免疫が、そうさせているんです。


免疫は、人間の体を病気から守ってくれる大切な役割を果たしています。


この免疫を薬で抑えてしまう、つまり免疫の力を弱めてしまうんです。


私は漢方治療をはじめて、これまでの薬を一切止めました。いわゆる脱ステロイドですね。


それは、漢方薬は免疫を高める効果があるのに、一方で免疫を抑える薬を飲んでいては、治療の意味がないからです。


脱ステロイドをしたのはいいのですが、これまで使ってきた薬で私の免疫はかなり下がっていたんでしょうね。


そこで、体の神経に潜んでいたヘルペスウィルスが増殖して、暴れだしたんです。


息子も同じだと私は考えています。


体のチクチクした痛み、発熱、水ぶくれのような発疹と赤みはまさにヘルペスそのものでした。


その後、漢方薬を続けることで免疫が上がり、またヘルペスは免疫に抑えられてしまうのです。


こうなると不快な症状は、徐々に消えていきます。


頭痛もヘルペスによるものもあるようで、実際、私はそのタイプだったようです。


一度感染すると一生居座る困った存在ですが、免疫が下がってしまわないように心がけていれば、普段の生活には支障がないです。


松本先生が言うには、アトピーでかゆいのは免疫(IgE抗体)とアレルゲンとの戦い、痛いのはヘルペスとの戦いだそうです。


ヘルペスが何度も繰り返す人や、アトピーの引っかき傷による傷みでなく体の中からチクチク、ピリピリ痛む人は、抗ヘルペス剤を使うとともに、免疫力アップを心がけてみると楽になりますよ。

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