以前病院ジプシーだったころ、アトピーやアレルギーって治るのかな・・と思って、ネットでいろいろ情報を探していた時期がありました。
どうしたら治るんだろう?そもそも治るの?やっぱり治らないの?と思いますよね。
漢方治療を3年半続けてきて、その答えが分かった気がしています。
■アトピーやアレルギーを完全になくすことは難しい
他の記事でも書いていますが、アトピーやアレルギーは免疫とアレルゲンの戦いによって起こる不快な症状です。
アレルゲンは花粉、食品、ほこり、動物だけでなく、大気汚染や食品添加物、農薬などもそうなんです。
免疫を上げていけばいずれ、アレルゲンと共存できるようになって、アトピーやアレルギー症状が消えていきます。
これは私が脱ステロイドをして、漢方治療をしてきた中で体感してきました。
実際、アレルギーの素因を見るIgE抗体の値が、治療開始後3年で下がることになります。
(この過程は、ママの治療カテゴリーの記事をご覧くださいね)
これは、アレルギーの起こりにくい体質へと変わっていったと言えます。
体感的には、アトピーやアレルギー性鼻炎も軽くなり、目のかゆみを感じることはなくなりました。
ですが、世の中にあるアレルゲン(松本先生は化学物質とおっしゃいます)全てと共存できるようになったわけではないと思います。
なぜなら、手のアトピーやたまに起きる鼻炎があるからです。
これも治療を続けていけば、いずれなくなっていくと思っています。
じゃあ、完治?と思いますよね。
そうです、今起きているアレルゲンに対しては完治です。
けれど、今後便利さ豊かさを追求することで、新しいアレルゲンとなり得る化学物質って出来続けると思うのです。
例えば除菌グッズだったり、新しい農薬を使った野菜や果物が出てきたりしないとも限らないです。
ちなみに、きれいにしすぎるからアレルギーが起こりやすいは、一理あると思います。
体にとって必要な菌や体を守ってくれる菌まで除菌することで、免疫って下がると思うからです。
そして新しく出来た化学物質で、また自分にとってアレルゲンとなる物質が出てくるかもしれません。
出てこないかもしれないですけどね。
そうであればラッキーですが、ちょっと分からないです。
免疫は、一度にたくさんのアレルゲンと共存できるわけではないそうです。
一つ一つのアレルゲンに対して共存できるようになるので、新しいアレルゲンに対してはまた共存できるまで時間がかかるんです。
その間はまた、体のかゆみや鼻炎に悩まされることになるかもしれません。
なので、今後何のアレルギーも起こらないことはこの日本に住んでいる限り、ないのでは・・と思っています。
■免疫が上がれば、新しいアレルゲンに共存しやすくなる
なんだ・・アレルギーってやっぱり治らないんだって思いましたか?
確かにそうですよね。
でも、先進国に住んでいる限り、やっぱりそこは避けられないんだと思うんですね。
空気も汚れているし、添加物の入ったものも食べたり飲んだりしていますしね。
知らず知らずのうちに昔にはなかった化学物質が体に入ってきて、それがアレルゲンになってしまってるんです。
そこで大切なのは、やっぱり免疫が早く新しいアレルゲンと共存できるように、免疫を高めておくことだと思うんです。
アレルギーについての記事でも多くお伝えしていますが、つまるところ免疫力なんです。
免疫力が上がれば新しいアレルゲンとも早く共存できるので、不快な症状が起きたとしても、期間が短くてすむんです。
以前私は、結構ひどい鼻炎持ちでしたが、最近は年に数回で各1週間ずつくらいになりました。
完全に治すことはもしかしたら難しいのかもしれないですが、さほど気にならないレベルにすることは全然可能です。
あんなに病院ジプシーをしたのによくならなかったことを考えると、かなりの進歩です。
アトピーやアレルギーによる不快な症状を薬で抑えてしまうのではなく、アレルゲンと共存する方がこの日本ではずっと楽に生きていけると思うのです。
世の中にたくさんあるアレルゲンには、負けるが勝ちなんです。それを免疫は知っていて、私たちの体を守ってくれていると思っています。
これは、私が続けている漢方治療の松本医院でもらう薬の袋の裏です。
免疫って偉大だな・・と思う今日この頃です。