大阪府高槻市にある漢方薬でアレルギーを治療してくれる松本医院に、今考えたら必然的なんでしょうけど、たどり着いたんです。
自宅から近かったのと、土日も診察していること、そして患者さんのたくさんの手記を読んで、一度行ってみようと思いました。
正直、よくない口コミもあったのですが、どんな治療でも万人に合うわけじゃないし治った人もいる、そう思ったんです。
あとは民間療法ではなく、お医者さんが医療行為としてアトピーなどのアレルギー治療を行っていることにも注目しました。
■はじめての診察
2013年7月のことです。
病院に入ると、漢方薬のにおいがしました。
事前に病院に電話をかけたら、ホームページをみておくように!と言われたので、ある程度予習はしてから行きました。
予習で分かったことはとても難しかったですが、免疫を上げたらアトピーやアレルギーは治せるってことでした。
結構混んでいて、2時間くらいは待ったでしょうか。
自分の番になりました。
院長先生にこれまでの病歴、治療方法などを話しました。
『ホームページは見てきた?』と聞かれたので、『はい』と答えるとニッコリ笑って『アレルギー治してあげるから』と握手してくださいました。
その時は、『え?!』すごく驚いたんです。
これまでのお医者さんでアレルギーを治すとおっしゃったことは、なかったからです。
正直、その時は半信半疑でした。
でも、これじゃなかったらまた皮膚科か・・と思っていたので、もう戻りたくない気持ちが強かったんです。
その日は血液検査があり、漢方の煎じ薬2種類、塗り薬も2種類もらって帰りました。
とりあえずやってみよう、もしかしたら治るかもしれない・・そう思いました。
■漢方治療がスタート
それまで使っていた皮膚科の薬をやめて、漢方治療(脱ステロイド)がスタートしました。
3年以上続けているのですが、漢方の生薬(乾燥させた葉っぱ)を鍋に入れて煮出します。
二日分ならまとめて煮出せるので、二日分の煎じ薬を1リットルのお水で40分煮出したものをさましてから、冷蔵庫に保存しています。
『良薬口に苦し』とはそのとおりで、漢方の煮出した液体は、本当に飲みづらいです。
その当時の薬の味は、少し甘みはあるもののにおいもきついし、葉っぱを煮出して飲んでいるような感じです。
煮出した液体2日分を6等分にして1日3回、食前に飲んでいます。
そのうちまずさにも慣れていきましたが、二番煎じをお茶代わりに・・と言われたものの、それは今でも出来ずにいます。
そして、体の赤みがあるところに、漢方の塗り薬を塗ります。
かゆみ止めではないので、かゆみは治まらないですが、かいたことによる傷がばい菌で化膿しないようにようにするものと、傷を早く治してくれる薬の2つを塗っていました。
あまりに傷がひどくただれたようになった時は、消毒液で消毒してから塗り薬を塗っていました。
消毒液がしみて、痛い痛い!とよく言ってました。
じゃあアトピーのかゆみは?って思う人もいますよね。
『かゆかったら、かいてください』なんです。
かいたらいけない治療が多い中で、かいてもいいのはかなり楽だったんです。
確かに見た目は悪いけれど、アトピーでかゆみを我慢するのは至難の技ですよね。
なので、ボリボリかいて、傷が出来たら塗り薬で治す、またかく、また薬を塗るを数え切れないくらい繰り返しました。
傷も痛いですけどね・・
漢方治療をはじめてしばらくは、良くもならず悪化もせず、そんな感じでした。
当時の私はというと、体のあちこちがかゆい、赤みも体のいたるとことにあって、皮膚のやわらかい関節や首は象のようにざらざらした肌でした。
部分的にアトピーですね。
ただ子供の世話や家事などを普通にこなし、まだ普通の生活は送れていたんです。
この時はまだ、これから待っている治療のつらさは全く理解できていませんでした。
そればかりか、このままよくなるのかな・・って期待もしていました。