2013年の年末~2014年年始にかけて、息子はヘルペス(カポジ水痘様発疹)で約10日間入院しました。
小児科病棟の6人部屋に入院したのですが、同じ部屋の子たちは、一定の時間ごとに何かを吸引していました。
他の付き添いのママさんと話す機会があったので、どこが悪いのかの話になりました。
聞いてみると、小児喘息で発作がおきないように予防治療としてステロイドを吸引しているそうです。
喘息の治療もステロイドなのか・・って思いました。
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■喘息は気管支で起きるアレルギーの一種
息子が退院してから、松本先生に聞いてみました。
『喘息もステロイドで治療するんですか?』と。
その時、先生にいろいろ教えてもらった時の話や松本医院にある手記を読んだことを書きますね。
喘息はアトピーと同じくアレルギーの一種で、気管支でアレルギー症状を起こしているそうです。
皮膚で起きたらアトピー、鼻で起きたらアレルギー性鼻炎、目で起きたらアレルギー性結膜炎です。
ただ大きく違うのが、アトピーや鼻炎、結膜炎で亡くなることはないけれど、喘息は年間3000人の方が亡くなっているそうです。
アレルギーの起きる場所が呼吸をするところなので、アレルゲンを排出しようとして気道が狭くなってしまうんです。
そうすると、呼吸が困難になって、最悪のケースになることもあります。
喘息の人はたいていアトピーであったりもするそうですが、松本医院ではまず緊急度の高い、喘息の治療からはじめるそうです。
■喘息ってなぜ起こる?
喘息のはじまりは、たいてい風邪だそうです。
風邪は風邪ウィルスによるものですが、このウィルスが気管支に入り込んでしまうことで喘息が起こります。
風邪が長引くと気管支の粘膜に傷を付けるようになり、やがてこの傷にアレルゲンがひっついてしまいます。
そうなると、咳がひどくなったり、アレルゲンを体の中にいれまいとして気道を狭くしたりします。
風邪ウィルスを殺す薬はこの世の中には存在しないので、喘息にならないためには、自分の免疫を上げて早めに風邪を治すことが大切なんです。
風邪は万病の元なんですね。
■喘息も免疫を抑えずにアレルゲンと共存していくと楽になる
先ほども書いたように、喘息は口や鼻から入ってくるアレルゲンを咳き込んだり、気道を狭くしたりして排除しようとします。
アレルゲンは文明が発達するにつれて、出来たものです。
徐々に空気が汚れていきますよね。
車の排気ガス、PM2.5、工場から排出される煙などいろいろありますよね。
ちなみにわが家のすぐ南側は、国内有名家電メーカーの工場なんです。
白い煙をモクモク出していたり、独特の臭いがすることもあります。
すぐに健康被害はないにしても、この臭いってアレルゲンにならないのかな・・って思うこともあります。
話を戻しますね。
そんなわけで、普通に呼吸しているだけでも、きっとアレルゲンって入ってきます。
アレルゲンを排除しようとするのは免疫の機能なので、一般的にはステロイドなどで免疫を抑えて、症状を楽にする治療が行われています。
確かに楽にはなりますが、私が漢方に出会うまでにしてきたアトピーやアレルギーの治療と同じで、あくまでも対処療法なんです。
喘息が起きないように、免疫を抑えてしまうってことなんです。
抑えてしまえるのなら、いいのかも・・一生?
けど、免疫を抑えることは、病気にかかりやすくなるってことですよね。
それよりは免疫を抑えずに上げていって、アレルゲンと共存することで症状を軽くしていく方が、ずっと楽になると思うんです。
実際私の通う漢方医院で、漢方薬を使って喘息が楽になる人も多いようで、たくさんの手記があります。
結局最後は、喘息が軽くなりアトピーに移行して、気管支からでなく皮膚からアレルゲンを出そうとするそうです。
その後は、アトピーの治療をするだけ(もちろん免疫の力で)で、その症状もやがてアレルゲンと共存できるようになって、和らいでいきます。
アトピーもかなり不快な症状ですが、命にかかわる病気ではないです。
この文明の世の中に、無数にあるアレルゲンと戦っても勝ち目なんかないんです。
であれば、アレルゲンと免疫が共存できるようにしていかないと、結局今の日本では暮らしていけないと思うのです。
参考になれば、うれしいです。