暖かくなってくると、花粉症の人にとっては憂鬱な季節ですよね。
そんな私も花粉が原因かはよく分かりませんが、アレルギー性鼻炎があります。
漢方治療を3年半続ける中で、少しずつ軽くなってきましたが、まだ年に数回(一週間ずつ)鼻炎が起こります。
花粉の時期のこともありますし、まったく花粉と関係ない時期に起こることもあります。
私の周りでも、花粉症デビューした人の話をよく聞きます。
花粉症ってやっぱり一生治らない病気なんでしょうか?
■実は花粉症はほっておけば治る
出典:フリー写真サイト『写真AC』https://www.photo-ac.com/
花粉症はスギやヒノキなどの花粉が口や鼻から入ってきて、それがアレルゲンとなり、鼻水、くしゃみなどの不快な症状を起こします。
目のかゆみも伴うことが多いですよね。
既に他の記事にも書いていますが、花粉症が騒がれ始めたのってここ20~30年くらいです。
大昔からスギやヒノキってあったのに、なぜここ20~30年くらいで花粉症の人が増えたのかなって思いました。
それは、明治生まれの祖父が花粉症のニュースを見ながらこう言ったからです。
『昔から鼻水を出している子供はいたけれど、ほっておけば治る』と。
昔の人は、それを経験的に知っていたようです。
ちなみに実家は、スギの名産地に近いので、昔からスギの木が多い地域です。
■花粉症はアレルゲンとなる花粉と免疫が共存すると治る
私はなぜほっておけば治るのか漢方治療をしている中で、分かってきました。
それは鼻水やくしゃみを起こしている免疫が、花粉に触れているうちにいずれ共存して、鼻水を出さなくなって排除しなくなるからです。
命を脅かすような異物(この場合花粉)でないと分かると、免疫は無駄な戦いを止めて異物と共存できる機能を持っています。
私の祖父が経験的に知っていたことは、これでした。
鼻水やくしゃみは、免疫が花粉を異物と見なして、体の外へ出そうとするために起きます。
免疫が異物と見なさなくなれば、不快な症状って起きないんです。
■免疫と花粉(アレルゲン)が共存するには?
私にはアトピーとアレルギー性鼻炎があって、漢方治療を続ける中で、症状がかなり改善してきました。
漢方薬には、免疫を高める効果があります。
そして、免疫を上げていけばいずれ、アレルゲンと共存できることを体感しました。
ところが、世の中にある抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤(かゆみどめ)、ステロイドは免疫を抑えてしまう薬なんです。
かつて私も使っていました。
これらの薬を飲むと、鼻炎の症状を一時的に抑えて、体感的には楽になります。
免疫を薬で抑えることで、アレルゲンと免疫との戦いを強制的にやめさせているからです。
鼻水やくしゃみなどの不快な症状は、アレルゲンと免疫との戦いによって起こるものです。
ずっと薬で免疫を抑えられるのならいいかもしれないですが、薬を止めると、また症状が出ますよね。
これは基本的に対処療法なので、いたちごっこなんですよね。
そして、いつまで経っても治らない病気になってしまうんです。
それよりは一切免疫を抑制せずに、免疫力を高めていくことが、花粉などのアレルゲンと共存できる根本治療だと思っています。
それに、免疫を抑えるってことは、自ら病気にかかりやすくしていることにもなりますよね。
ただ、これまで使っていた花粉症の薬(抗アレルギー剤)をやめると、一時的に症状は悪化します。
それに耐えられるかが鍵にはなってきますが、花粉症を根本から治したいと考える人には、唯一の方法だと思います。
免疫を高める治療については、よかったらママの治療カテゴリーの記事(治療日記)をご覧くださいね。
アトピーと鼻炎がメインの治療日記ですが、花粉症もアレルゲンが違うだけで同じアレルギーなので、治る過程は同じです。
なので、参考になるかと思います。