アトピーやアレルギーを漢方で治療を続けていますが、その中で知ったことをお話しています。
今回は病気って何?そして、免疫を抑えるとガンになりやすいというテーマです。
病気って体の具合が悪くなることなので、ガンももちろん病気だと思いますよね。
けど、例えば風邪とガンって病気になる原因が違います。
風邪は風邪ウィルス、ガンは自分の細胞がガン化することで発症するんです。
そもそもの原因で分けると、ガンってちょっと特殊な病気と言えます。
■病気はそもそも体の中に異物が入ったことで起こるもの
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風邪は風邪ウィルス、アレルギーやアトピーはアレルゲンとなる化学物質といったように、体の中に何か異物が入ってくることで起きるんです。
そしてこの異物と免疫が戦うことによって起こる不快な症状を病気だと、松本先生は言います。
この不快な症状、つまり免疫を何とか抑えようとするのが世間一般にあるステロイドをはじめとする薬で、逆に免疫を上げてこの異物との戦いをサポートするのが漢方薬なんですね。
作用が、真逆なんです。
逆に言うと、異物が入ってこない限り、病気って起こらないんです。
そんなことは、ありえないですけどね。
この異物ですが、大きく分けて二種類あります。
一つは風邪などのウィルスで、もう一つはアトピーやアレルギーの原因となるアレルゲン、つまり文明が作り出した化学物質なんです。
ちなみに糖尿病や心筋梗塞などの生活習慣病は、本人の不摂生が作り出しているものなので、その不摂生をしなければかからないんだと松本先生は言います。
この飽食の時代に、結構難しかったりしますけどね(^^;)
■ガンはちょっと原因が違う
じゃあガンって病気じゃないの?って言う人が多いそうです。
病気は異物が体の中に入ってくることで起こるものとすれば、ガンって異物が体の中に入ってくるわけじゃないですよね。
自分の細胞が突然変異を起こし、ガン細胞となって増殖をします。
風邪などの病気とそもそもの原因が違うので、ガンは病気じゃなく、遺伝子病だそうです。
人間の細胞を作る遺伝子が異常を起こしガン細胞が出来て、それが大きくなりすぎてしまうことで起こるんです。
ガンになる元の細胞、ガン原細胞というのは実は誰しも持っているものです。
そしてガン原細胞が本当のガンにならないように、ガンを抑制する遺伝子も持っています。
ガンを抑制する遺伝子が働いているうちはいいのですが、この働きが老化などで働きが弱まると、ガン原細胞が増殖をはじめます。
そうすると、本当のガンになってしまうんだそうです。
■なぜガンになるかは分からないけれど、免疫を抑えるとガンになりやすい
なぜ本当のガンになってしまうのか?についてはまだ分からない事も多いそうですが、免疫を抑えるとガンになりやすいんです。
なぜなら、免疫を抑えると、血液中のリンパ球が減ってしまいます。
リンパ球は白血球の中に存在していて、体内に入ってきた異物を排除する働きがある、普段から人間の体を守ってくれている大切な細胞です。
このリンパ球が、風邪やインフルエンザを排除しているから治るんです。
リンパ球のうち、ナチュラルキラー細胞と呼ばれているものは、体内で誕生したり増えたりしているガン細胞を狙い撃ちにすることができるんです。
なので、ナチュラルキラー細胞を活性化させて、ガン治療を行う方法もあります。
ただこのリンパ球は免疫を抑えると減っていくので、免疫を抑えるとガン細胞をやっつける力が弱くなってきます。
この結果、ガンになりやすくなるんです。
ガンにおいても、免疫は抑えてはいけないってことになるんですね。
免疫を抑えることは、病気やガンになりやすくしているのですから。
ちなみに私のリンパ球(血液検査で分かります)は、これまでしてきたステロイドなどでアトピー症状を抑える対処治療のせいか、標準より低いんですよね。
アトピーやアレルギーの症状は免疫とアレルゲンとの戦いですから、症状を抑える=免疫を抑えていたことになります。
漢方治療を続けながらこのリンパ球の値も確認していますが、なかなか上がってこないんです。
今後、手湿疹の治療とともにこの値も増えていけば、免疫力アップにつながると思っています。
アトピーやアレルギーに悩む人や、免疫を抑えるステロイド治療に疑問のある人の参考になれば、うれしいです。