アトピーや湿疹がわが子に出始めると、たいていの人は皮膚科または小児科に行くと思います。
実際、私もそうでした。
でもママ友からこんな話をよく聞くんです。
『ステロイドってずっと使うと怖いから、ステロイドを使わないで治したいんだけどね・・』
ステロイド、何となく怖い薬って認識のある人も多いようです。
それはその通りだと、過去の経験から私も思っています。
ただ即効性はすごくあるので、つらそうにしているわが子を見て、少しだけ・・と思って使う人も結構、いますよね。
ステロイドを使わないでアトピーって治るんでしょうか?
私はこれについて、一つ答えを持っています。
それは、ステロイドのような即効性はないものの、体質を変えれば治すことはステロイドを使わなくても出来るということです。
■ステロイドは対処療法で治しているのではない
出典:無料素材『写真AC』https://www.photo-ac.com/
ステロイドや抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤(かゆみ止めですね)は、アトピー治療でよく処方される薬です。
これらは、あくまでも対処療法なんです。
治しているのでは、ないんです。
ここ、本当に大切なので、もう1回言います。
ステロイドは対処療法であって、治しているつまり根本治療じゃないってことです。
私は、このことになかなか気が付くことができませんでした。
それを証拠に薬で一時的に症状は楽になっても、薬をやめればまた不快な症状って出てきますよね。
お医者さんも普通言わないですよね、こんなこと。
聞けば教えてくれるとは思いますが、あまりお医者さんにとっていい気はしないと思います。
でも、私の通う漢方医院では、先生がはっきりそう言います。
そして、対処療法で不快な症状を抑えるのではなく、アトピーの原因を知って、その原因に対処していくのが本当の治療だと思います。
■アトピーの原因
アトピーはアレルギーの原因物質(アレルゲン)と体の免疫が戦うことによって起こる不快な症状です。
既にアレルギーについてのカテゴリーで書いていますが、アレルゲンは農薬、大気汚染、食品添加物など人間が豊かさを求めた結果、できた副産物と言えます。
アレルゲンは何も、卵や花粉、ダニや動物の毛だけじゃないんです。
それを証拠に、アレルギー検査をしても原因が分からないことも多いですよね。
またアレルゲンを取り除いているのに、アトピーがよくならない人もいます。
そう考えると、豊かさも皮肉なものですね。
話をもどしますね。
このアレルゲンが体内に入ってくると、免疫はこれを異物と判断して、体の外に出そうとするんです。
皮膚に湿疹を作り、かゆみを起こして、かかせます。
そして、やぶれた皮膚からアレルゲンを体の外に出しているんです。
鼻水やくしゃみ、目のかゆみで涙が出る、これらもアレルギーの起こる部位は違えど、体の中に入ってきたアレルゲンを体の外に追い出して自分の身を守ろうとする免疫の働きなんです。
■免疫がアレルゲンを異物と認識しなくなる体質に変えることがアトピーの根本治療
つまり、免疫がこのアレルゲンを異物と判断しなくなれば、アトピーって実は起こらないんです。
アトピーじゃない人も、世の中にはたくさんいますよね。
それは、その人が異物をアレルゲンと判断せず、体の中で共存できるからなんです。
え!でも農薬とか大気汚染物質、体の中に貯めるってこと?って思うかもしれませんね。
大丈夫です。
それは尿だったり汗だったり、体の中の臓器が分解して体外に排出してくれます。
もちろん空気のきれいなところに住んだり、食品添加物の入った食べ物を控えることはすごく体にいいことですよ。
アトピーの原因、アレルゲンに触れる機会を少なくするのですから。
でも現実問題、すべてのアレルゲンを除去して暮らすってこの日本では絶対と言っていいほど、不可能だと思うんです。
車のない社会、農薬の一切使っていない農産物、汚染されていないきれいな空気・・ありますか?この日本に。
仮にあったとしても、そこで暮らしていくことは出来ますか?
多くの人は、現実問題、ムリだと思います。
であるならば、免疫がアレルゲンを異物と認識しなくなる体質に変えることを考えた方が、いいと思いませんか?
そして、これこそがアトピーやアレルギーの根本治療なんです。
じゃあそんな体質にするにはどうするの?って思いますよね。
これは免疫力をアップさせる、これだけなんです。
具体的にどうするか?については、アトピーをステロイド使わないで治すには?(その2)に続きます・・・
よろしければ、もう少しお付き合いくださいね。