息子の治療

漢方治療開始3ヶ月後、子供がヘルペスで入院してしまうことに

2013年の9月から子供のアトピーの治療を漢方(脱ステロイド)ではじめたのですが、子供にとって最大の山場が、その年の年末にやってきました。


脱ステロイドによるリバウンド症状だと私は、思っています。



■子供が入院することに

年内最後の診察の日に私と子供は、主人付き添いのもと漢方医院で診てもらっていました。


その数日前から微熱があって、子供の様子がおかしかったんです。


最終的には熱が40度手前になり、体に無数の発疹が出来始めました。


先生は、ヘルペスによる『カポジ水痘様発疹症』だと言いました。


これまでの入浴剤に加えて抗ヘルペス剤(顆粒)が子供にも処方されましたが、ヘルペスが体の中で異常に増えている状態で、この治療をするには、抗ヘルペス剤を数日にわたって点滴しないといけないと言われました。


アトピーがひどいと、ヘルペスになりやすいんです。


そしてその点滴は、外来で行うことはできないので、入院しないといけないとも言われました。


年末で、もうどこの病院も開いていません。


先生に診断書を書いてもらって、すぐ地域の救急病院へと急ぎました。


救急病院で子供を診たお医者さんにも、『これは入院ですね・・』と言われました。


結局救急車で、子供を出産した総合病院の小児科に入院となりました。


ちょっと話がそれますが、子供は熱と発疹はあるものの、意識がないとかそんな感じじゃなかったんです。


見た目、風邪で熱が出て、しんどそうな感じです。


自家用車で救急病院に行ってたので、そのまま自家用車で入院先の病院に向かおうしたところ、救急の人に『決まりなので、救急車に乗ってください』と言われました。


結局息子と私は救急車、主人は自家用車で病院に向かうことになりました。


そんな決まりがあるんですね・・知りませんでした。


話を戻しますね。


いつもは混んでいる病棟ですが、年末年始で一時的に帰宅した入院患者さんか多かったようで、すぐに受け入れてもらえたのがラッキーでした。


その後、抗ヘルペス剤と熱が高かったので解熱剤を点滴されることになりました。


ステロイドは使わないで欲しいと病院にはお願いしました。


もともとヘルペスの治療には、ステロイドは使わないとのお医者さんから説明を聞いて、安心しました。


手の甲に一日中点滴の針が刺さっている息子を見て、本当にかわいそうで、胸がつぶれそうな思いでした。


子供は、左の親指を指吸いしながら寝るので、右に点滴はしてほしいとお願いしたのですが、こちらの指示が悪かったのか左手に点滴が刺さっていました。


指吸いって気持ちを落ち着かせるためにしている部分もあるので、右手に変えてもらおうかとも思ったのですが。


ただ何度も刺したり抜いたりするのが、痛いだろうからとのことで、一度刺したら変えないようですね。



■小児科は付き添いが必要。でも・・・

その小児科は、基本的に誰かが24時間付き添うことになっていました。


ですが、私自身も漢方治療のリバウンド中で体調が良くなかったので、とても24時間の付き添いは難しいと伝えました。


近くに頼れる祖父母もいないんです。


結局、毎日通いで世話をしながら、夜は病院でお世話してもらえることとなりました。


それも年末年始で、ベッドがかなり空いていたからだろうなと感じました。


とはいえ、まだ2歳の子供です。


親が帰る時は、泣いて後をおいかけようとしました。


子供が眠るまで、居てあげるようにしていたものの、なかなか眠らず消灯時間になって仕方なく帰ることも多かったです。


泣いている息子を見て、『ごめんね・・明日また来るからね!』と言いながら帰るのが、つらかったです。


子供は年末年始を病院で過ごし、約10日間の入院でしたが、親と離れて知らない場所で、きっと心細かったに違いないです。


アンパンマンのDVDやぬいぐるみ、おもちゃをたくさん持ってきましたが、それではさびしかったんでしょうね。


朝行くと、しょんぼりしていた息子の顔がぱ~っと明るくなりました。


漢方治療で子供が一番つらかった時期は、この時期だったと私は思っています。



■子供のアトピー治療で病院との意見が相違

子供がかかった『カポジ水痘様発疹症』ですが、入院後4日目には体中がかさぶたになって、ポロポロ取れるようになりました。


発疹が枯れてきて熱も下がって、段々元気になっていきました。


ホッとしました。ですが、アトピーが治ったわけではないんです。


病院で続けてアトピーの治療をして、家でケアできる状態にしてから退院してはどうか?と話がありました。


そして、アトピーの一般的な治療についての説明も受けました。


その点については、今漢方治療をしているので・・と断ったのですが、すんなりと納得してはもらえなかったんです。


相手は、小児科や皮膚科のお医者さんです。


『ステロイドは使い方を間違えなければ、怖い薬じゃない』とアトピーの標準治療を勧められました。


私は医療について全くの素人ですが、これまでの経験から自分にはステロイドが合わないことを知っていたし、免疫で何とかアトピーを治そうと考えていたため、そこは譲れなかったんです。


最終的にはこちらの希望が通って、『もし今の治療がダメなら、また来てください』と言われました。


こうして体のいたるところにアトピーはありましたが、ヘルペスが落ち着いたという一応の区切りで退院させることになりました。


『しっかりしなさい!こんな小さな子供を守れるのは親だけやろ?!』と入院中、正月にもかかわらず電話で漢方の先生からアドバイスをもらえたことも、私にとっては心強かったです。


これまでの治療で治らなかったのに、また惑わされてはいけない・・信じた道を行こうと強く思ったのでした。


大きな総合病院のお医者さんに抵抗した私は、自分ながら驚いてもいます。元々、そんな性格ではないので。


母は強しですね。


これは、入院中の子供です。顔はアトピーでところどころ、赤みがありますが、ジュクジュクはしていなかったです。ヘルペスのブツブツも、なぜか顔には出なかったです。


服を着ているので分からないですが、体はたくさんのブツブツがあります。


足の裏はきれいですが、膝下の部分は分かりにくいですが、ブツブツが枯れて治ってきています。(入院後4日目)



幸い、病院のご飯や3時に出るおやつはわりとちゃんと食べていました。最近の病院食は、おいしいんでしょうね。正月だったので家からもおせちをタッパーにつめて持って行き、病院で食べさせたのを覚えています。


この年末年始は、子供はもちろん親にとっても大変な年越しでした。


次は、退院後のお話に続きます・・・

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