私のIgE抗体は平常時、100以下なんです。
これが2016年12月(今の最新)の血液検査の結果です。
なんと、57です。
成人の正常値は170以下と言われていて、そう考えるとなぜアトピーに?って思いました。
実際、漢方医院の先生にも、『たいしたことないのになぁ・・』と言われました。
■アトピーのはじまりは乳幼児期の治療が原因?
乳児の頃、体に湿疹ができていたようで、母が地元で有名な皮膚科に連れて行ってたそうです。
今で言う乳児湿疹で、かわいそうに思ったんでしょうね。
その気持ち、今ならすごく理解できるんです。私もそうですから。
本当は何もせずほっておいたら、どのくらいの時間がかかるかは別にして、自然に治っていたんでしょうね。
けれど、免疫が未熟だった乳児では、アレルギー原因物質(アレルゲン)にまだ打ち勝つことも出来なかったんでしょう。
その皮膚科の薬ですが、塗ったらすぐ治る、塗らないとまた湿疹が出てくると今でも母が言うので、おそらくステロイド剤ではないかと推測されます。
ここから私のアレルギー対処療法が、はじまったんです。
■その後、約40年対処療法へ
元々IgE抗体の値が低いため、強いアレルギーやアトピー症状ではなかったものの、症状が出ると皮膚科のお薬を塗ったり、目薬をもらったり、鼻炎の薬を飲んでいました。
塗らないときは何年も塗らないこともありましたし、2~3ヶ月続けて塗ることもありました。
結膜炎や鼻炎は、大人になってから症状が出始めたのでひどいときは、薬を使っていました。
この間、アレルギー症状を抑えることで一時的に楽になっていたものの、実は免疫も抑えてしまっていたんです。
このままうまくアレルギーをコントロールできればよかったのですが、抑えていた免疫の逆襲でしょうか・・
ある時を境に、薬が効かなくなったんです。そして、薬を塗っていたところに小さな湿疹が多数出るようになりました。
これって副作用じゃ・・・いったい何が起きてるの?
何だか恐ろしくなってきました。
■免疫を抑え続けるとアトピーやアレルギーになるのでは・・
漢方治療に出会って、分かった事があります。
それは、元々IgE抗体の低い私でも、免疫を抑える治療を続けていれば、ひどいアトピーやアレルギーになってしまうということでした。
免疫を抑えることで、アトピーやアレルギーを克服する機会を失っていたんだと思います。
別の記事にも書きましたが、花粉症のニュースを見ながらもう亡くなった祖父が言った言葉です。
『花粉症なんてほっとけば治る』と。
実家は昔から杉の木の多い地域でしたから、明治生まれの祖父は、身をもってそんな体験をしてきたんでしょう。
アレルゲンによって一時的にアレルギー症状を起こすことはあっても、免疫を抑えずにしていれば、体がアレルゲンと共存してやがてアレルギー反応を起こさなくなるってことを祖父は言いたかったのだと思います。
私も今、身をもって体験しています。
免疫は抑えずにむしろ、免疫を高めていけば、アトピーやアレルギーって克服できるのではと感じています。