息子が2歳のころ、ヘルペス(カポジ水痘様発疹)で入院した時、病院で血液検査を受けました。(2014年1月)
アレルギーの値を見るためです。結果はこれです。
アレルギーの素因を見るIgE抗体は、246と子供にしてはやや高めとは言われましたが、今後、様子を見ることになりました。
特定のアレルゲンに対する反応ですが、幸い、卵に軽めのアレルギーはあるものの、代表的なアレルギーを起こす他の食品にはなかったんです。
卵焼きや目玉焼きなどの卵料理は食べさせてなかったですが、ケーキ、コロッケなどつなぎとして使用している卵は、様子を見ながら食べさせていました。
もちろん、少しずつです。
特に異変がなかったのでよかったのですが、漢方治療をしている中でアレルギーの原因物質(アレルゲン)に対して、どうしていったらいいのか私なりに考えたことがあります。
ちなみに5歳の今は、卵の値も下がり、何を食べさせても大丈夫になりました。
食べられるようにはなったのですが、食べさせていなかった期間がわりとあったので、今でも卵焼きやゆで卵のような料理は、好きじゃないようです。
■アレルゲンは様子を見ながら徐々に慣らしていく
特定の食品や花粉などに、アレルギー反応を起こす人って大人でも子供でもいますよね。
その反応の度合いによって、対応って変わってくると思います。
アナフィラキシーショックといって、そのアレルゲンに反応すると血圧が低下して命の危険性にさらされることがあります。
学校給食でチーズを誤って食べたから・・というニュースを覚えている方もいるのではないでしょうか?
そんな強い反応を起こすアレルギーについては、やはり除去していく必要があると思うんです。
けれど、軽い蕁麻疹が出るなどの症状であれば、様子を見ながら慣らしていく方がいいのではって思います。
あまり過剰に除去すると小さいうちはそれでいいかもしれないですが、大きくなると除去しきれないケースも出てきます。
めったに食べないようなものなら、いいとは思うんですけど、そうでなければ、結構大変ですよね。
なるべく食べられるものを増やし、体に反応するアレルギー物質(アレルゲン)を減らして、今ある環境に共存できるよう体を慣らしていくことも大切だと思っています。
■食物アレルギー克服に重要なのは免疫力アップ
分かるけれど、それってどうするの?って思いますよね。
そのために欠かせないことは、やはり免疫力を高めることが必須です。
漢方治療の中で免疫力を上げるとゆっくりですが、アレルゲンと共存してアレルギー反応を起こさなくなることを、私も子供も身をもって体験しました。
それは、アトピーや鼻炎、目のかゆみが快方に向かって、症状が以前より軽くなっているからです。
子供が何でも食べられるようになったことも、そうかな?とも思いますが、大きくなってくると自然に治るケースもあるようなので、免疫力が上がったからなのかはちょっと分からないです。
ただ、関係はあるように思います。
免疫力を上げて、がんを治療するという方法もあるくらいです。
けれど、世の中には残念ながら、免疫力を低下させるようなものがたくさんあります。
体が起こす反応(熱やくしゃみ、かゆみなど)はアレルゲンや病原菌と免疫が戦った結果起こしているもので、極端な話、死ななければ免疫が勝つんです。
そうやって人間の体は、病気から守られてます。
人間にとっては不快な反応ですが、そんな時でも不快な反応を抑えるより、免疫力を上げて、病気に打ち勝つことが大切だと今は考えています。
ただ一番のネックは、時間がかかること、そしてその間不快な症状に耐えられるかだと思います。
子供の漢方治療で、症状がかなり悪かった時、先生からこう言われました。
『この治療はこれまでの薬を止めるのだから、リバウンドが起きて、一時的に症状が悪化する。子供の治療は、親がつらそうにしている子供を見ていられるかにかかっている。
正直、かわいそうで耐えられなくなって治療をやめる人もいる
でも今のつらさをとるか、子供の将来のことを考えるかは親御さんが決めて』
今でも、心に残っています。
行くも地獄、戻るも地獄、だけど、行く先はもう地獄じゃないんです。
アレルギーをコントロールしながら一生つきあっていくのか、段々アレルギーが軽くなっていくことを実感できる日を迎えるのか・・
ただ進むのなら、かなりの覚悟が必要だと私は思うんです。
ママと息子のアレルギー治療の記事も、併せて読んでみてくださいね。