結婚後しばらくして、妊娠が判ります。
うれしかったのですが、妊娠中期に入った頃、またもやアトピーが・・
■妊娠中に体のかゆみや鼻炎、結膜炎で悩みました
妊娠すると、体質がちょっと変わるのかなってその頃は思っていました。
実は妊娠中って免疫力が下がるんです。ちょっと話がそれますが、漢方治療をはじめて分かったことです。
免疫力って自分の体を守ってくれるもので、自分の体の一部じゃないもの、例えば花粉とかホコリなんかの異物を体外に排出しようとするんです。
妊娠すると当然ですが、胎児は自分の体(遺伝子)だけで作られているわけではないですよね。
お父さんの遺伝子も受け継いで、それをお母さんの体の中で10ヶ月育てるんです。
お父さんの遺伝子が入っている胎児は、お母さんの体からすると異物なんですけど、それを排出せず10ヶ月育てられるように体のしくみって出来てるんです。
それはどうするかっていうと、異物を排出しようとする免疫力を抑えるホルモンが妊娠中は出ているんですって。
そんなわけで、妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにお母さんの免疫力が一時的に下がっている状態なんです。
話を元に戻しますね。
妊娠中期に入った頃、腕や足の関節や背中が無性にかゆくなりはじめました。
夜もかゆみで眠れなくなってきました。
総合病院で産むことにしていたので妊婦検診で相談したところ、同じ病院の皮膚科に行くように言われました。
当時、目がかゆかったり(アレルギー性結膜炎)、鼻水や鼻づまりもひどく(アレルギー性鼻炎)、ひどいアレルギー状態でした。
妊婦が体の不調でストレスになってはいけないと言われ、目薬、点鼻薬、体に塗る塗り薬と薬のオンパレードでしたね。
この時期、またもやステロイドや抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤(かゆみどめ)を使うことになってしまったんです。
でも症状が軽くなったら、使うのをやめて、またひどくなったら使ってを繰り返していました。
妊婦でも大丈夫な薬と言われてはいたものの、やっぱり薬って副作用あるんじゃないかな・・って不安もあったからです。
■子供もアトピーでした
高齢出産でしたが、無事出産して、はじめての育児にのぞみました。
育児は何もかもがはじめてだったので大変でしたが、それでも旦那と協力しながら世話をしました。
産後すぐは一旦、目のかゆみや鼻炎は治まったものの、肌のやわらかい関節部分やおでこ、首にアトピーが出るようになりました。
そして、恐れていたことに息子も生まれてしばらくして、湿疹が出始めたんです。
やっぱり私の遺伝か・・と息子には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
湿疹で真っ赤な顔をして笑う息子に、なんでうちの子だけ・・って悲しい気持ちでした。
ちなみに母親がアトピーだと、父親がアトピーに比べて子供はアトピーやアレルギーになりやすいそうです。
どこか病院はないかと探していたところ、ママ友に教えてもらった地元で評判の皮膚科に親子ともども通うことにしたんです。
■そして最後の皮膚科へ
私はともかく、息子をなんとかきれいな肌にしたいと思っていたので、結局、皮膚科に通うようになりました。
子供は『乳児湿疹かなぁ・・アトピーかもしれないな~』と言われました。
さらに私は悪化した鼻炎で、耳鼻科にも通うようになりました。鼻水と鼻づまりで、眠れなくなったんです。
皮膚科の薬を塗ったり、耳鼻科に行って処置をしてもらった直後は楽になるのですが、薬をやめるとまた症状が出る・・の繰り返しでした。
しばらくすると、アトピーに塗り薬をぬっても赤みが消えなくなるばかりか、大量の湿疹までできる羽目になってしまいました。
もうダメかもしれない、きっと私にはこれまでの薬が合ってないんだ・・そう思いました。
アレルギーは治らないので対処療法しかないとこれまでの病院でも言われていたけれど、こんなの一生付き合うのは自分も息子もイヤだったんです。どうしても・・・
旦那はそうですが、アレルギーのない人もいるのになぜ・・と感じた私は、ネットで情報を集めたんです。
■漢方薬との出会い
現在大阪府に住んでいるので、まずは大阪で皮膚科でなくアレルギー科を探したんです。
鼻は耳鼻科、目は眼科、それに皮膚科といくつも通うのが、面倒になっていたんです。
どれもアレルギーと言われていたので、ならアレルギー科なら一緒に診てもらえるんじゃないかと考えたんです。
たまたま、高槻市にある松本医院というアレルギー科を見つけ、土日も診察していることから、まず子供は置いて私だけ行ってみたんです。
そこは、漢方薬メインでアレルギーを治療する病院だったんです。