漢方治療をはじめて、1年が経とうとしていました。
その頃の症状と言えば、熱が出ることはなくなったものの、体のかゆみやピリピリした痛み、かくと皮膚がポロポロ落ちたり、相変わらずリンパ液が出たりしていました。
部分的には、ジュクジュクしていました。
体のかゆみで、夜布団に入っても何時間も眠れず、昼間にうとうとすることも多かったです。
そんな中でも漢方薬を沸かすことだけは、続けました。
今の自分(子供もですが)にはこれしかない・・、地獄の向こうにはアトピーやアレルギーから解放される日々があると、ただ信じていました。
今考えると、それしか道がなかったんですよね・・ここまでやってきて、つらい治療を無駄にしたくなかったんです。
それに、もう戻るところもなかったですし。
■漢方治療は免疫力アップでアレルギーを治す治療
私がしてきた漢方治療は、自分の免疫でアレルギーをはじめとする病気を治していく治療なんです。
漢方薬は、免疫を上げてくれる作用があります。
この漢方治療の間、間でなくてもこれから免疫を抑えてしまう薬は一切使用しないように先生から言われました。
漢方治療で免疫を上げているのに、一方で免疫を抑える薬を飲んでは意味がないし、完治が遅れるためです。
免疫を抑える薬って、結構あるんです。
風邪薬、頭痛薬、かゆみ止め、痛み止め、解熱剤などなど、薬局に売っている薬の多くがそうじゃないかなと思います。
例えば風邪薬ですが、風邪は風邪ウィルスに感染することで発症します。
薬は、風邪ウィルスをやっつける薬ではないんです。
ちなみに風邪ウィルスをやっつける薬は、この世の中には存在しません。もし発明したら、ノーベル賞級だそうですね。
風邪薬は、鼻水、セキ、発熱などの風邪による不快な症状を抑えています。
風邪薬のCMで、『風邪の諸症状の緩和』と言ってますよね。
じゃあ風邪の元、風邪ウィルスをやっつけているのは?
実は自分の免疫なんです。
究極の話、風邪ってほっといたら治るんです。
でも、風邪で出てくる症状を早く抑えて楽にしたいから、風邪薬飲んだりしますよね。
もちろん、つらいと薬を飲むのは普通ことですが。
鼻水やセキ、熱は、免疫が風邪ウィルスと戦っている証拠なので、その戦いを薬で止めさせると症状は楽になるけれど、これって薬が免疫を抑えているんです。
漢方の先生は『なんかあったら電話してきなさい』と言ってくださったので、風邪だったり熱が出たりすると電話していました。
この時も症状を抑える薬はアレルギーの完治が遅くなるので、飲まないようにと言われました。
代わりに免疫を上げて、風邪の治りを早くしてくれる漢方薬の葛根湯をもらって飲んでいました。
葛根湯の効き目は、普通の風邪薬に比べてゆるやかですが、体を温めて熱や腫れを発散してくれるので楽になります。
あとは、自分の免疫力を見守るだけです。
漢方薬は免疫を高める効果があるせいか、最近、ほとんど風邪をひかなくなりました。
実は風邪をひいたときは、ひたすら休んで眠る・・これが本当は一番の治療だったりするんです。
当時は働いていなかったのでそれも可能ですが、勤めていたり学校があったりすると、そうもいかなかったかもしれないですね。
そのあたりは、すごく難しいところなんですよね。
出来れば休んで、免疫を抑えずに自分の力で治す方が、特にアトピーやアレルギーに悩む人にとっては、結果的にアレルギーがよくなるのが早いと思います。
私はもともと頭痛持ちだったのですが、それもヘルペスによるものと言われ、アトピー治療と兼ねて、抗ヘルペス剤をしばらく飲んでいました。
3年半経った今では、痛くてもかなり軽めで、回数も格段に減りました。
以前は寝込むこともありましたが、それもなくなりました。今は飲まなくても、大丈夫です。
ちなみに、このヘルペス錠は保険適用外なんです。自費だと結構高いんですけど、飲むと楽になるんです。
これが保険適用になったら・・・と思うことは、よくありましたが、保険の規定でダメなようです。
アトピーやアレルギーは悪化すると子供が入院したようにヘルペスが出てしまうことも多く、私自身も何度もピリピリ、チクチクした体の痛みを経験しました。
この痛みが出始めると、ほんと何もやる気が起きなくなるくらいつらいです。
このチクチクした痛みも、免疫がヘルペスと戦っている証拠だと先生に聞きました。
抗ヘルペス剤もヘルペス自体をやっつけているのではなく、これ以上ヘルペスが体の中で増殖するのを防ぐ薬だそうです。
じゃあ今いるヘルペスは?と言えば、これも自分の免疫でやっつけるんです。
免疫は自分の体を守ってくれるもの、それを抑えてはいけない!
それがこの漢方治療の肝で、自分の免疫こそ最高のお医者さんなんだといわれました。